【株の基本⑩】PTS取引とは?時間外取引の魅力と活用方法

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PTS=「Proprietary Trading System」
「私設取引システム」と訳されますが、
一般的に『夜間取引』『時間外取引』という意味で使われます。

この記事はこんな人にオススメです。

  • PTS取引のメリット・デメリットが知りたい
  • PTS取引をどう使えばいいの?

初心者の人にもわかりやすく解説します。

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目次

PTS取引のメリット・デメリット・使い方【時間外取引の優位性】

  • 最大のメリットは時間外に取引ができること
  • 最大のデメリットは取引量が少ないこと
  • 最大の優位性はビッグチェンジの初動に参入できること

投資家が株式を売買する時は
一般的に証券会社を通じて証券取引所で行います。


現在、東京証券取引所(以下、東証)では
取引時間が
9:00-11:30
12:30-15:00

の5時間となっています。


※2024年にには投資家の利便性向上のため、
15:30までに延長されることが決まっています。


一方、PTSの取引時間は
8:20~16:00(デイタイム)
16:30~23:59(ナイトタイム)
と東証と比較すると圧倒的に長時間です。

全ての証券会社がPTS取引に対応している訳ではありません。
主な証券会社は

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券

証券会社ごとに取引手数料、取引時間などが異なります。

PTS取引のメリット

最大のメリットは時間外取引ができることです。

個人投資家は兼業投資家(↔️専業投資家)が断然多く、
本業の学校や仕事の都合上9:00~15:00の相場に
じっくりと参加できる人は少数派です。


しかし、PTS取引なら
出社前に、お昼休みに、残業後でも
好きな時間に取引することができます。

ビッグチェンジの初動に乗れる

決算発表、上方修正、新製品、特許など、
重要な適時開示情報は15時以降に発表する企業が多く
内容を精査後、翌営業日まで待たずに売買ができます。

ポジティブサプライズの上昇トレンドの初動から、
その波に乗ることが可能です。

誤発注がある

毎日のPTSを見ていると

・材料不明
・ストップ高
・出来高100株
・気配は当日の終値付近

ということがあります。
断言はできませんが、
高い確率で誤発注だと思います。

自分の買いたい(売りたい)銘柄を
ストップ安(ストップ高)に発注しておくと、
もしかしたら約定することが有るかもしれません。
くれぐれも自分自身が誤発注をしないように
ご留意してください。

取引手数料が安い

東証取引に比べPTS取引の手数料が
数%程度、安くなっています。
※SBI証券の場合
他の証券会社でも特に割高になるということは無く、東証取引と同様の手数料のようです。

IR適時開示情報を確認、精査後に売買できる

決算発表、月次情報や業績の修正など、
特に重要な情報は15時以降に開示されることが多いです。
イチかバチかのギャンブルでなく、
そのような重要な情報を確認した上で投資判断ができます。

海外情勢の確認後、欧米の市場動向を見てから参加できる

時差、国土の位置の関係上、
日本は世界で最も早く相場が開く国の1つです。
ところがPTSを活用すれば、世界各国の相場動向を確認してからでも取引が可能です。
また開始時間も早いため、東証の開始より一足先に取引が可能です。

機関投資家は参入が難しい

出来高(流動性)が低く、
大きな金額を運用する機関投資家の参入の可能性は
極めて小さいです。
発行済み株式の5%越える買付は市場外で禁止されています。
つまり、機関投資家が投資をスタートする前に
売買が可能です。

呼び値が小さい

呼び値(株価の刻み幅)が細かく
より有利な価格で売買しやすいです。

例えば1,000円~3,000円の価格の場合、
東証は1円刻み
PTSは0.1円刻み
となっています。

デメリット

最大のデメリットは取引量が少ないことです。
同じく、出来高が少ない、流動性が低い、とも表現します。

買いたい時に(買いたい価格で)買えない、
売りたい時に(売りたい価格で)売れない、
ということが頻繁に起こり得ます。

対応していない銘柄がある


全ての銘柄がPTS取引ができる訳ではありません。

地方証券取引所(札幌、名古屋、福岡)の銘柄や、
外国株、外国ETFは対応していません。

発注が指値のみ

PTS取引では成行注文がありません。

ボラティリティが高い

ボラティリティ=価格の振れ幅
大引け後のIRの内容によっては
ストップ高ストップ安もあります。

信用取引は昼間だけ

2019年8月にPTSでも信用取引を開始しましたが、
東証と同じ取引時間帯で設定されています。

まとめ


PTSは兼業の個人投資家にとって
強い味方となるシステムです。

  • マクロ、ミクロ相場動向
  • 開示情報の材料の大きさ
  • 市場に与えるインパクト

などを見極めることができるなら
きっと優位性のある投資となるはずです

個別株の優位性はこちら⇩

PTSのデメリットを理解しつつ、
メリットをうまく活用して下さい。

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