【基本的な用語】
- 株式
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株式は、会社の所有権を分けたもので、株主になることでその会社の一部を所有できます。
- 株価
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株式の現在の価格を指します。この価格は市場での需給によって変動します。
- 単元株
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一つの株式の最小単位のことで、国内株式は100株と決まっています。
- 配当(インカムゲイン)
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会社が利益を株主に分配することで、株主が受け取る利益のことです。
- 売却益(キャピタルゲイン)
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株を売却(買い戻し)した際に、購入価格より高値で売れた(空売り価格より安く買い戻せた)場合の利益です。
- 損切り
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損失の拡大を防ぎ、最小限に抑えるために株を売却することです。
- 株主優待
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株主に特典や割引を提供するプログラムで、保有している株式数に応じて受けられます。
- ETF(上場投資信託)
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複数の株や債券を組み合わせた投資信託で、株式市場で簡単に売買できます。
- アセット・アロケーション(Asset・Allocation)
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リスクを分散化する戦略の1つで、「資産配分」。運用する資金を異なるタイプの資産クラス(株式、債券、不動産、現金など)にどのような割合で投資するのかを決めることをいいます。
- ポートフォリオ
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アセット・アロケーションを元に構成された、資産の組み合わせを指します。
- IPO(Initial Public Offering)
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新規株式公開。資金調達のために、企業が初めて株式市場に株式を公開し、一般の投資家に買えるようにすることです。
- レバレッジ
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少額の資金を担保に大きな取引を行うことを指します。これにより、利益が増える一方で損失も増加する可能性があります。
- ボラティリティ
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株価の変動性を表す指標で、値動きがどれだけ急激かを示します。高いボラティリティはリスクが高いことを示します。
- 株価指数
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株式市場全体や特定のセクターのパフォーマンスを示す指標で、複数の銘柄の平均的な動きを表します。
- リスク許容度
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投資家がどれだけ「リスクを受け入れられるか」を示す指標で、個人の投資目標や資金量に依存します。
- 寄り付き
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株式市場が開始される最初の取引で、開始価格を決定する際の取引を指します。国内株式市場の寄り付きは9時00分です。
- 大引け
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株式市場が終了する最後の取引で、その日の最終取引価格を示します。国内株式市場の大引けは15時00分です。
- 日経平均株価
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東証プライムから選定された225銘柄で構成される、国内の代表的な指標です。日本経済新聞社が選定し、定期的な入れ替えがあります。
- TOPIX
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東証プライムに上場する全銘柄を基にした指数で、日本全体の市場を代表します。
- ダウ平均
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アメリカの株式市場を代表する指数で、30の大手企業の株価を平均したものです。
- S&P500
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アメリカの主要な500銘柄から成る指数で、米国全体のパフォーマンスを示します。
- 時価総額
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企業の全発行済み株式の価格を合計した金額で、その企業の市場価値を示します。
発行済み株式数 × 株価
- 銘柄
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株式市場で個別に識別される企業の株式を指します。
- 含み益
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保有する株の価格が上昇して、利益が出ている状態を指します。
- 利益確定
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含み益の出ている株を売却して実際の利益を確定する行為です。
- スクリーニング
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株式や投資対象を選ぶ際に、特定の条件や基準に合致する銘柄を選別するプロセスです。
- インサイダー取引
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企業内部の人物が非公開情報を利用して株を売買することで、違法行為です。
- 株主総会
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企業の株主が集まり、経営陣や経営方針について意見交換や決定を行う会合です。
- 相場格言
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株式市場や投資に関する一般的な言葉や格言で、投資の知恵や経験を伝えることがあります。
- 複利
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利益や資産が利益を生み出すために再投資され、元本と利益の両方が成長するプロセスです。
- 証券取引所
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株式や債券などの証券が取引される場所で、市場の規制や取引のルールを提供します。
- 証券会社
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投資家が株式や債券を購入し、取引を行うためのサービスを提供する金融機関です。
- 個人投資家
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個人の投資家やトレーダーで、自身の資産を株式市場や金融市場に投資する人々を指します。
- 機関投資家
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大手金融機関や投資ファンドなど、大規模な資金を運用する専門家集団を指します。
【取引や操作に関する用語】
- 買い注文
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株を購入するための注文で、指定した条件で取引所で実行されます。
- 売り注文
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保有している株を売却するための注文で、指定した条件で取引所で実行されます。
- 成行注文
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現在の市場価格で即座に取引を実行する注文です。
- 指値注文
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特定の価格で取引を実行する注文で、価格が指定価格になるまで待つことがあります。
- 逆指値注文
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特定の価格に達したら取引を実行する注文で、価格が逆転した際に利用されます。
- OCO注文(One-Cancels-the-Other)
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2つの注文を同時に出し、片方が実行されるともう一方がキャンセルされる注文のことです。例えば、保有株の利益確定と損切りの注文を同時に出すことができます。
- IFD注文(If Done)
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最初の注文が実行された後に、関連する2番目の注文が発動される注文です。例えば、未保有株の買い注文(逆指値)が成立後、利益確定の売り注文(指値)の注文を同時に出すことができます。
- IFDOCO注文(If Done, One-Cancels-the-Other)
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IFD注文とOCO注文のミックス。例えば、未保有株の買い注文(指値)が成立後、利益確定(指値)と損切り(逆指値)の注文を同時に出すことができます。
- IOC注文(Immediate or Cancel)
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即座に部分的にでも取引が実行されない場合、残りの注文がキャンセルされる注文です。
- 寄指注文
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取引日の市場オープン時に指定価格で取引を行う注文です。
- 引指注文
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取引日の市場クローズ時に指定価格で取引を行う注文です。
- PTS(Proprietary Trading System)
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私設取引システム。証券取引所外で時間外取引ができます。
- 取引手数料
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取引所や証券会社に支払う、取引を実行するための手数料です。
- 買付余力
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証券口座に預け入れている金額で、銀行口座の残高と同じイメージです。
- 現物取引
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買付余力以内の自己資金で行う取引です。
- 信用取引
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余力を担保に、証券会社から借りた資金や株を使用して取引を行う仕組みです。
【リスクに関する用語】
- 価格変動リスク
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株式価格が時間とともに変動するリスクで、株式の価格が上がるか下がるかは市場状況や企業の業績に影響されます。
- 信用リスク
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企業が経済的な問題に直面し、倒産する可能性があるリスクです。倒産すると株主は損失を被ります。
- 為替変動リスク
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外国企業の株式を保有する場合、為替レートの変動により投資価値が変わる可能性があるリスクです。
- 金利変動リスク
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利率が変動することにより、株式の価格が変動するリスクです。一般的に、金利が上昇すると株式価格は下がります。
- 流動性リスク
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取引量が少ない銘柄を大量に売買しようとしても、できないことがあります。あるいは想定よりも大幅に高く買う、安く売るといった可能性を指します。
- カントリーリスク
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特定の国での政治的、経済的な不安定さや変化により、投資価値が影響を受けるリスクです。
- 地政学的リスク
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国際的な紛争や緊張によって、投資先の価格が影響を受ける可能性があるリスクです。
- インフレリスク
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一般的な物価水準の上昇により、投資の実質価値が減少するリスクです。株式の実際の収益がインフレ率を上回らない場合に影響を受けます。
【手法・戦略に関する用語】
- インデックス投資
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特定の市場指数に連動するETFなどの投資商品を保有し、市場全体のパフォーマンスに従って運用する投資戦略です。
- 個別株投資
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個別の株式を選んで投資する戦略で、特定の企業の株式を保有します。
- 短期投資
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短期的な価格変動に焦点を当てて、短期間で株式を売買する戦略です。
- 長期投資
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長期間にわたり株式を保有し、企業の成長を期待して投資する戦略です。
- デイトレード
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1日内に株を買って売るスタイル。翌日に持ち越しません。短期的な価格変動で、小さな利幅をたくさん狙います。
- スイングトレード
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数日から数週間にわたる期間で、株価の振れ幅を活用して取引するトレード戦略です。
- ファンダメンタルズ分析
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企業の財務状況や業績を評価し、株式の適正価格を見極める分析方法です。
- テクニカル分析
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過去の株価チャートや取引量などのデータを用いて、将来の価格変動を予測する分析方法です。
- 押し目買い
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株価が一時的に下落したときに、その下落を買いの機会と捉えて株を購入する戦略です。
- 戻り売り
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株価が一時的に上昇したときに、その上昇を売りの機会と捉えて株を売却する戦略です。
- 逆張り
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逆張りは逆のトレンドに賭ける戦略で、価格が上昇する場面で売り、下落する場面で買うことを指します。
- 順張り
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順張りはトレンドに合わせてトレードする戦略で、価格が上昇する場面で買い、下落する場面で売ることを指します。
- 損切り
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株価が逆に動き、損失が大きくなる前に株を売却することで損失を最小限に抑える戦略です。
- ドルコスト平均法
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定期的に一定金額を投資し、株価の変動に左右されずに長期間投資を続ける方法です。
- ディバーシフィケーション
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資産を異なる種類の投資に分散させ、リスクを分散する戦略です。
- ヘッジ
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リスク回避。投資ポートフォリオのリスクを減少させるために、逆のポジションを持つことです。
- バリュー投資
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株式の実態価値を評価し、割安と思われる銘柄に投資する戦略です。
- モメンタム投資
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過去の価格変動の強さに注目して、強気の銘柄に投資する戦略です。
- バイアンドホールド戦略
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長期間にわたり特定の銘柄を保有し、市場の長期的な成長を期待する戦略です。
- ローリスクハイリターン
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リスクを最小限に抑えつつ、高いリターンを追求する戦略です。
- アクティブ運用
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ポートフォリオを積極的に管理し、市場の変動に合わせて取引を行う運用方法です。
- パッシブ運用
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ポートフォリオを特定の指数に連動する投資商品で構築し、積極的な取引を行わない運用方法です。
- ブレイクアウト
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株価が一定の価格レベルを突破することで、新しいトレンドの始まりを示すトレード戦略です。
【ファンダメンタルズ分析に関する用語】
- 貸借対照表(Balance Sheet)
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企業の資産と負債の一覧表で、資産=負債+純資産の関係を示します。
- 損益計算書(Profit & Loss Statement)
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企業の収入と支出を示します。利益または損失の内容がわかります。
- キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement)
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企業の現金の出入りを示します。営業、投資、財務活動の現金フローを追跡できます。
- 決算
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企業の財務諸表(B/S、P/L、C/S)をまとめた報告書です。
- 業績
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企業の収益、利益、キャッシュフローなどの財務的な結果を指します。
- 売上
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企業が商品やサービスを販売して得る収益の合計額。
- 売上総利益(粗利益)
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売上から生産コストを差し引いた利益。
- 営業利益
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企業が商品やサービスの生産・販売に関連するすべての費用を差し引いた後の利益。
- 経常利益
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営業利益からその他の収益と費用を差し引いた利益です。収益には投資収益や特許のライセンス料など、費用には支払利息などが含まれます。
- 純利益
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経常利益から税金などをその他を差し引いた最終的な利益です。
- 資産
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企業が所有し、将来的に価値を持つと期待される物や権利。企業の財産や資産とも言えます。
- 純資産(資本)
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企業の資産から負債を差し引いたもので、株主に帰属する資本。
- 負債
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企業が他者に対して支払いを義務付けられた債務や負担。
- 流動資産
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一年以内に現金化できる資産で、キャッシュ、短期投資、債権などが含まれます。
- 固定資産(Fixed Assets)
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長期間にわたって使用される資産で、土地、建物、機械などが含まれます。
- 減価償却費
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固定資産の減少を反映し、資産の価値を経理上で削減する費用です。
- 配当性向
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利益の一部を配当として支払う割合を示す指標で、一般的には、値が高いほど魅力的です。
配当性向 = 配当 ÷ 純利益 - ROE (Return on Equity)
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株主資本に対する収益率を示す指標で、一般的には、値が高いほど魅力的です。
ROE = 純利益 ÷ 株主資本 - ROA (Return on Assets)
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資産に対する収益率を示す指標で、一般的には、値が高いほど魅力的です。
ROA = 純利益 ÷ 総資産 - EPS (Earnings Per Share)
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一株当たりの利益を示す指標で、以下の式で表されます。
EPS = 純利益 ÷ 発行済み株式数 - PER (Price-to-Earnings Ratio)
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株価とEPSを比較して評価する指標で、高いほど割高感や人気があると言えます。
PER = 株価 ÷ EPS - PBR (Price-to-Book Ratio)
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株価と純資産価値を比較して評価する指標で、一般的に低いほどお得感があります。
PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産価値 - 自己資本比率
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自己資本の割合を示す指標で、一般的に高いほど財務健全性も高く評価します。
自己資本比率 = 自己資本 ÷ 総資産 - 配当利回り
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配当額と株価を比較して、株主に対するリターンを示す指標で、以下の式で表されます。
配当利回り = 年間配当 ÷ 株価 - EBITDA (Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization)
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企業の利益を計算する指標で、以下の式で表されます。
EBITDA = 営業利益 + 利息費用 + 税金 + 減価償却費 + 償却費 - ROIC (Return on Invested Capital)
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投資された資本に対する収益率を示す指標で、以下の式で表されます。
ROIC = 純利益 ÷ 投資資本
【テクニカル分析に関する用語】
- 移動平均線
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一定期間の株価の平均をグラフ化した線で、トレンドの方向や強度を確認するのに使われます。
- ボリンジャーバンド
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移動平均線を中心に、価格の上下のボラティリティを示すバンドを表示し、価格変動の範囲を評価します。
- RSI (Relative Strength Index)
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過買い・過売り状態を示す指標で、価格の動きから相対的な強さを計測します。
- MACD (Moving Average Convergence Divergence)
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2つの移動平均線の差をグラフ化し、トレンド転換や勢いを示す指標です。
- フィボナッチリトレースメント
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過去の価格変動に基づいて、将来のサポートやレジスタンスレベルを特定するために使用される分析方法です。
- ストキャスティクス
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過買い・過売りの状態を示す指標で、価格変動の勢いを評価します。
- ヘッドアンドショルダーズ
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トレンド反転を示すパターンで、頭と肩の形に似た図形が現れることを示します。
- ピボットポイント
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前日の高値、安値、終値から計算されるサポートとレジスタンスの水準を示す指標です。
- ダイバージェンス
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価格とオシレーター(RSIなど)の動きが逆方向に向かう現象で、トレンドの転換を示唆することがあります。
- ダブルボトム
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価格が2度底をつけるパターンで、トレンド反転を示唆することがあります。
- ダブルトップ
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価格が2度頂点をつけるパターンで、トレンド反転を示唆することがあります。
- エリオット波動理論
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価格変動が特定の波動パターンに従うという仮説に基づく分析方法です。
- ゴールデンクロス
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短期の移動平均線が長期の移動平均線を上回る現象で、トレンドの転換を示唆することがあります。
- デッドクロス
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短期の移動平均線が長期の移動平均線を下回る現象で、トレンドの転換を示唆することがあります。
- カップアンドハンドル
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カップの形に似た価格パターンの後に、取引が再び活発になることを示すパターンです。